2015/10/15
(敬称は省略します)
円安による収益の肥大化は「企業の実力ではない」
●為替の安定化を望む声がやっとのことで一部の大企業経緯者からも出だした。
もっと静かな安定した為替の中で長期の計画を予想したいというのは分からぬでもない。 円安効果でドル建て収益の円換算額が大きく膨らんでいた大企業の経営者も、さらなる円安を敬遠し始めたというわけなのか?
その意味では去年の今頃はたしか102円前後から105円の壁なんて
おとなしい見方であったのに今は一時の125円の壁から120円前後に推移している。 その間の輸出企業をはじめとする企業会計はある意味空前の為替差益の恩恵を受けたのは事実であろう。 しかしそれもお隣の中国、それに世界の工場の経済失速でもろにその影響の津波が広がりつつあり、わが日本も漸次その波に浸されつつあるようだ。
さすがに中国のスローダウンは桁の違うことを示しつつある。 アメリカの好景気から今までの金融緩和出口が予想以上の中国ショックの拡大を懸念してこの9月にはあるべきはずの金利引き上げを後にずらすことにもなった。 悪行き来春まで先延ばしもありうる。
こんな中優柔不断に見 える黒田日銀はもう年内の物価上昇はもちろん来年にデフレ脱却かまたは脱却宣言のフェードアウトに追い込まれることにもなろう。 しかしそんな黒田日銀のメンツなどはいまはもう関係はない。 アベノミクスの看板の架け替えの恥知らずをくどくどと言い募るよりはさっさとつぎの看板の書き換えをする政権の反省と検証なき対処療法を見習うことも大切ではないか? つまりはいつまでも中国の経済減退に対して幻想を抱かないで、たとえば長期的トレンドではこれ以上に悪くはなってほしくはないなんての外交辞令を交えた本音でもあろう中国への期待感はさっぱりと捨てた方がいい。
いまが始まりでこの国のリセッションはこれからが本番かもしれないいろいろの巷間の噂も加味すれば政治経済的にはいつ何時ハードクラッシュがあるやも知れぬそのことがリスクなのであろう。 一時の黒田日銀の絶頂期はもう過ぎたと思う。 ましてやいまさら第3の黒田バズーカなんてもう大企業もそれに国民大衆にも生活消費財の更なる圧迫要因としていずれ来る消費税の値上げが重なれば・・・もう怨嗟の声がひろく全国にこだまするだろう。 それといまは休火山になっている財政赤字問題が急に表に浮上してとくに国債の暴落の悪夢が一挙に将来しかねないことも想定の範囲内に少しは留めておくべきだ。
安倍政権の明日はもう安保法制後はもう抜け殻になるかもしれないほどいいところはすべて食いつくしてしまっている。 あとは安倍の不得意なコツコツと手堅く地道にというステップバイステップだ。 たぶんいずれ安倍と財務省、それに繋がる日銀との間にも隙間風が入り込んでくるような気がする。 今の軽減税率で財務省がすってんころりんとひっくり返ったのはそのことの始まりの一つの表れかもしれない。
円安効果の僥倖は安倍政権の僥倖でもあったが、これを喰いつくした後のこれからがほんとうに正念場である。 いいことはそんなに長くは続かない。 けっこうこれから辛いことが多いと思う。

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