2015年10月17日土曜日

緊張が高まるのは必至、南シナ海での米中


2015/10/17  (敬称は省略します)

緊張が高まるのは必至、南シナ海での米中

●オバマ、習近平の就任3年前にはほとんど考えられなかった急迫不正の横畠法制長官張りの事態だ。 今月末までには中国の人工島の12カイリ内にアメリカ軍艦を派遣するというものだ。 少し前の米中首脳会談の冷めて共同声明もなかったのもよくわかる。 わたしは前からいかなる場合も米中は不戦と断定していた。 閉鎖国家であった毛沢東共産国家の扉をキッシンジャーを差し向けて鎖国の錠前をこじ開けたのはアメリカのニクソンである。 遅れての日本の日中開国の2-3年前の1970年前後だろう。 そのことにより鎖国は解かれて世界に中国は開かれた。いま世界第2の経済大国だ。 約45年前後でそれを実現したのもいわばアメリカあってのそれと言っても過言ではない。 だのに中国の膨張的大国主義は歴史の優越がそうさせるのであるか?  中華思想による唯一世界の中心であったという選民思想のなせる抜きがたい天動説をいまに牢固として固陋にも墨守して自らを選民として選ばれし民族として主張をしているのであるか?  そのくせ地動説を唱えて現代文明を早くに開花させた欧米の知識と文化文明の成果を模倣していまの経済実益を

享受しているその自己の意識的捻じれにはどういう折り合いをつけているのであろうか?   実際のところわれわれ日本人は昭和の一時期にトチ狂って自国をすんでのところで国家壊滅の淵に追いやった民族主義のすえに自らを殺め

かけただけでなく他国にも非常なる大罪を犯した。 とくに隣国の中国には中華を標榜するも傷ついて弱体化したこの大国にまで欧米先進国に遅れて簒奪目的でほしいままなことをしでかした。 そのことの反動的仕返しが経済援助をして中国の振興国へのステップアップに幾ばくか以上の協力をしてなおかつここ最近の激しい反日の言動と行動の淵源はいったい何なのだ。 やはりそれは中国4000年と言われる歴史の重みからくる拭いきれないいまに底流する中国選民思想の現代にも続く高踏的

優越思考の故と見えなくもない。 口には出さないが優越の裏返しの比較日本という頭からこびりついて離れない今に至る苛立ちに起因するのかもしれない。 そのことからGDPではすでにはるかに日本を凌駕している中国がさらにアメリカとこともあろうにここまでの台頭を過剰に意識して衰えたりと言えどいま世界で一番の強力軍事国家であるアメリカに挑むような対抗的行動を敢えて行ったことはこの三年間のオバマと習国家主席の立場の違いももちろんあろうがもし中国にしてアメリカを試すという不遜な試みがあるとするならばこれはいくら政治に練達とはいえ習近平はロシアンルーレットの怖さを知っているのであろうか?

報道では今月の末ごろには人工島の12海里、つまり22.2km

中にアメリカ軍艦が公海を理由に遊泳または一時留まることもありうる事態があると予想されている。 その時の中国の出方がどうなるか?  もちろん世界の海洋公法では航行の自由としてアメリカに非はない。 まさにライオンと虎の滅多にない遭遇である。 やはりこれは法の裏付けのあるなしの気迫の問題が全体の判断を決めることになる。 ただ物事は理屈通りにはいかない。

もし中国が先制的に不測の事態を引き起こしたときは多分アメリカは強力な軍事反撃をすぐさまとるに違いない。 この地域は米国は南シナ海での中国海軍の行動について、世界の貿易量の30%が通過する海域で航行の自由が脅かされていると主張している最重要地域である。もちろん日本も原油ルートをはじめ物流の最重要ルートでもある。 その重い同盟国への責任と使命を担ったアメリカにこそ世界の大義が担保されているという自負の差が正義と非正義の差であろう。 いまやアメリカ一国だけでは世界を牛耳れないように、中国も誤った天動説をいまに信じて世界の中心であるかのような専制的独断妄想思想はもう共産主義の世界制覇が夢のまた夢であったように雲消霧散した過去のものだと悟るべきだ。 過去は過去として日本に対しても外交的な償いを現実的に求めるならば堂々と言えばいい。 いつまでも未来末代まで

自国の受けた損害に対してそれを永久に求めるのは、それこそ相手をいつまでも許さない

元々の中華文明の広大な懐の広い大きさに比べて4000年後のいまの中国の人々は先人からひどい心の狭い度量のない民族

としてその精神の貧しさを指弾されても仕方がない。

中国人の選民思想のいまに続くそういう伝統的の一統がいることをものの本で読んだ。 曰く今では当たり前のことであるが、人類のルーツがアフリカにありそれが中東アジアに流れて一部はヨーロッパの白人へ、そして東に枝分かれしてアジア・インド人としてむ東漸してゆき、アジア大陸から北米南アメリカへと旅したことはもう人類学の常識である。 中国ではこの説にどうしても納得せず一部の学者らはアフリカ発生説を信用せずに中国人こそは別の起源があるとして長らく独自の研究をしたという。 もちろん結果は得られず彼らは学説を世に問えなかったという。 それほどに笑えない中国人優秀選民説は巷間あるらしい。 これはナチスドイツに限らず戦前も日本の軍部は密かに人体実験までして日本人のこじつけ優秀説を探索したが成果のないことは当然であった。天動説的想像を逞しくすることには間違いではないが、時として現実の物理は物理として踏み外せない。

とにかく今月末のアメリカ軍艦が何隻か連なって南西人工島の12カイリ内を航行する。 迎え撃つ中国の艦船のみならず陸地でのミサイルなどの部隊なども臨戦態勢をひくのかどうか?

それにしてもたつた三年間で太平洋をお互い二国で分け分けしようと言った当の二人がこともあろうにこんな具合になろうとは?  アジアも多少キナクサクナッテキタカ。

明の一時期を除いて海の時代の覇権を持たなかった陸の大国中国が

海陸空でいま圧倒的な戦争に強いマルチ戦争国家に挑むことがいかに暴挙であるかはもし初手で遭遇する一旦緩急の時は中国はむしろ沈黙のポーズをとるしかないと思う。 12カイリ以内でアメリカの航行と自由な存在を排除できないことで中国は自らの手出しができないことを痛烈な敗北感で知ることになると思う。 やはり国家同士でもどちらに大義があるかはもっとも重要なことである。

それにしてもわたしは米中は不戦と思う。 もう曲がりながらもここまでの経済発展を遂げた中国は後戻りはできないことと一国2制度の当然の自己矛盾は外部解決ではなく中国自身が内部で解消する自己責任に帰するものだと思う。 ただこの巨大な矛盾の塊はその過程での影響が

少ないに越したことはない。 こんごこの国の矛盾の同化過程が波静かであることを隣国諸国は祈念するほかない。 その意味でこの国は内部に未だ未整理の巨大なマグマが渦巻いているかも。

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