2016/3/10 (敬称は省略します)
関電に一矢を報いるも上級裁判所の今後の判断は。
■福井県にある高浜原子力発電所3号機と4号機について、大津地方裁判所は9日、稼働中の原発に対して初めて運転の停止を命じる仮処分の決定を出しました。仮処分の効力が生じているため、関西電力は10日午前10時ごろから運転中の3号機の原子炉を止める作業を開始し、予定どおりに進めば10日夜には原子炉が停止する見込みです。
●日本の司法がもう完全に死んでいると思わせる中で、時として今回のように
下級裁判所で新進気鋭の判断が世間に一石を投じるのはたまにだがあることだ。
このことによって原発推進の政府、関電は改めて原発体制維持のために巻き返し攻勢を講じる破目になった。 ことはこういう一過性のではなく、日本の司法が最終的には三権分立ではなく時の政権の行政に従属せしめられている現状こそが根本原因であることはあらゆる司法判断で屈せられていること実例をみればよくわかる。 今回の関電再稼働中止もいずれ猛烈な関電側の政府や司法官僚システム側の形振り構わずの巻き返しの中でどれほどの抵抗が出来るかである。 原発は国論の最優先問題であり、いまもその判断基準は揺らいでいるのである。 それにしても地方裁判所という下級審判でこういう判断がなされるというまだしも日本の司法が完全に死に絶えていないという希望を持ちうるというのはほとんどあきらめていた中で、一筋の光明を見た感じがするほど、日本の司法が完全に行政機構の中で細々でも生きていたことを感得し得た興奮を覚えるものである。 構造改革とはこういう転んでも小石を投げることの、もう気の遠くなるような積み重ねのうえに得られることだ。 とにかくはまだ日本にも横着な行政に立ち向かう精神性のある司法の使徒がいたことを喜びたい。

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